【本の感想】藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』

【本の感想】藤沢周『ブエノスアイレス午前零時』

藤沢周 『 ブエノスアイレス午前零時 』は、雪深い農村の温泉旅館を舞台に主人公の従業員とそこを訪れた盲目の老女のささやかな交流を描いた作品です。主人公の抱く閉塞感が、痴呆の進んだ老女の夢幻の世界に重なるダンスシーンは、哀しさと美しさを感じます。